2021年春3月、京都高島屋7Fグランドホールにおいて。「100歳記念 すごいぞ!野見山暁治の『いま』」展」が開催されました。

その時、当画廊でちょうど小林紗世子さんの個展を開催しておりPM6:00の閉廊後高島屋に足をはこびました。小雨ということもあってか会場はガランとしておりゆっくり観られました。こころの奥底をギュッと掴まれるような、そして突き放されるような作品。それはまったく媚びることがなく、孤独を楽しむような大作がずらりと並び独特の緊張感のある会場となっており見応えがありました。

1920年生まれで現在も絵を描かれています。100歳で元気で暮らせていることがすごいことなのに、絵を制作し続けておられる。衰えない絵に対する執着、情熱には感服します。先生にとってアトリエに入ることは日常であり普通のことでありライフワークなのでしょう。野見山暁治の『いま』」こそが、正に芸術ではないでしょうか。